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「姑娘」あらすじ&ネタバレ(水木しげる)


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こんにちは

貴方は水木しげるさんの戦争漫画「姑娘」をご存じですか。

「姑娘」とは中国で若い娘さん、という意味です。

 

今回ご紹介する、漫画あらすじはこの「姑娘」をめぐって騒動を起すお話です。

舞台

水木しげるが後年、中国出兵していた人物から聞いた体験談を元に描いた短編作品。

 

第二次世界大戦中、中国侵略を進めていた日本軍のある分隊は小さな村へと侵攻した。

 

一枚の干してあった肌着

一枚の干してあった娘物の下着・・

これを隊が見つけた事で、これから運命がかわっていきます。
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若い娘物の下着の持ち主を探しだし見つける運びとなります。

下着を干していたお婆さんは元の持ち主の村長宅を教えてしまいます。

 

娘を捜索、そして見つかる。

案内された村長宅では先手をうって娘は隠れていました。

そして、娘は見つからずもう帰ろうか・・となった時に兵隊の一人が帰り際に銃声をならし

その音に驚いた娘が

コトっ・・と隠れていた場所から音を出してしまうのでした。

そして見つかってしまいます。

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思わず、ああっ!!なぜ見つかってしまったんだ!?

という気持ちになりますが、見つかってしまいました。

この後娘は日本兵に連れさわられる事になります。

上官の手土産として彼女を拐います。

 

娘の提案

娘は分隊長と一夜を過ごす事となり

その後とある提案をします。

 

日本兵と交わりをもって、もう村に帰ることはできません。

私の居場所はもうありません。

そして二夫にまみれる訳にもいきません。

・・どうか私を妻にしてください。

 

不同意の状態で関わりをもった相手に結婚を申し込む・・。

私はこの娘の心境があまり理解できませんが

この娘さんは賢い方だったのではないかと思いました。

これ以上の暴行や自分の身の安全の確保をするための最善の提案であったとも思えるからです。

美女にそんな事を言われては、たじろいでしまいます。

その場では言葉を濁しながらもハッキリと分隊長は断れず夜が終わるのでした。

 

娘をめぐっての争いとその結果

次の日

今度は上等兵が彼女を手籠めにしようとするが娘は激しく抵抗します。

仲裁にはいった分隊長は上等兵をなだめようとするが乱闘の末に誤って彼を殺してしまいます。乱闘の発端は…

 

上等兵が

なぜ俺だと娘がこんなに抵抗するのだ!

分隊長よ、娘と口裏合わせでもしたのか!

どういうことだ!…と詰め寄る中

 

分隊長「…いやぁ…顔の問題かな?」←

と言ってしまった事で上等兵がキレて乱闘になります。

 

※分隊長だってけしてイケメンでもなんでもない。

 

この乱闘の末に上等兵を殺してしまったため

軍隊にいられなくなった、と思った分隊長は

自分と上等兵は戦死したことにしてくれ、と部下たちに云って娘と逃走します。

 

そして舞台がかわり・・四十年後

観光で中国を訪れたかつての部下の服部は、昆明の田舎で年老いた分隊長と偶然再会し、その後の運命を聞くのでした。

 

「あとがき」によれば、この話は戦争中に中国にいっていた伍長のはなしが元になっているといいます。

 

本当の物語は?(あとがき詳細)

以下、あとがきを引用↓

 

ぼくは戦後、中国に行っていた伍長からこの話「姑娘」をきいておどろいた。

(なんというかわいそうな話だ)と思って何回もきいて、いまでもよく覚えている。


「そんなに美人だったんか」
「そうや、ほらあ見たこともない美人で、しかも、かしこかった」
「ほう」
「香港の大学を卒業して、ちょうど村長の家に帰ってきたときやったんや」
「おまえ、そんな事態にならんようにする手はあったんだろ」
「うん、その娘は、一度契った中だから夫婦として、どこまでもついてゆく、いうんや」
しかし、日本軍にはそういう規則はない。
「おまえ、断ったんか」
「そうや、それに中国では、一度日本軍と関係した女は、人間としてあつこうてもらえんらしいナ」
ということだった。別な軍曹から、中国の人殺しの話もたくさん聞かされた。

やはり、日本人として、そういうことは反省しなければいけないと思う。

(あとがきおわり)

 

やはりね、戦争・・。

戦場になるということはこういう事なのだろか・・と思います。

いや・・日本人はそんな事しない!

そんな気持ちにもなりますが、全員が全員そうなのでしょうか。

 

今日・・明日、死ぬかもしれない、

それが日常の中で貴方は精神を保ち人に優しくできますか?

 

一日や二日でなく、いつ終わるのか。

いつ帰る事ができるのか?

そもそもすぐこの瞬間に死ぬかもしれない、

そんな中で狂う事なくどれだけ人としていられるのか?

そういう問題なのではないかと思います。

 

そして敗戦国となれば、その責任を取らねばならない。

裁かれる側にまわるのだと思うのです。

 

つまり、戦争は最初からおこしてはならない。

この一言につきます。

さいごに

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