過去話です。
私の働いていた児童養護施設での食育の話になります。
まず何から書こうかなー?と考えていたのですが
児童が関わるエピソードになると守秘義務があるので、もう少し考えてから書いていこうと思いました。
もう10年くらい前の話なのですが
もしも施設卒業生の誰かが、たまたまブログを読んで
「これ俺のことじゃねぇ!!?」、、、
なんてなってしまったらいけないと思い、詳細は触れない程度に心に残った話をつづろうと思います。
では、今日は施設内の食育から(10年程度前の話です)
前のブログに書いた通り、務めていた施設では大きな一般の家のような造りになっていました。
そのため、もちろんですが一般家庭のシステムキッチンがあります。
ちなみに子どもの事故がないようにオール電化でした。今思うとかなりいいキッチンだったな、、、。
キッチンからリビングが見渡せるようになっていたので子どもたちの様子をみて、声をかけながら料理をしていました。
大人がごはんを作ってる様子を見たことがない、
食事は暖かいご飯ではなく、買ったお弁当や菓子パンしか主に食べたことがない生育歴の子もいました。
そのため、ここでは大人がきっちり料理をしてその様子を日常として子どもにみせる。そういう事をして、いつかひとり立ちをするときに、こんな風に料理をするんだなと学び、生きる力になるようにされていました。
ただ、10人の子どもたちの家事、
小学生の宿題を見ながらの10人分の調理はてんてこ舞いで大変でした。
けどやりがいがあったのであの時は乗り切れました(笑)
ほとんど料理ができなかった私はここで1から料理を教わったようなものでした(笑)
最初は「ちひろさんが作ったご飯は美味しくない」なんて言われてましたが少しづつ
「普通になってきたね」と言われるようになりました←褒めてる??
食事は1汁におかずは3つというメニュー構成でした。
子どもたちには毎日暖かいものを出すように言われていました。
中には施設にきたばかりの子は
「病院ではいつも食べやすいように冷ましてくれてからご飯でてきてたよ?どうしてここでは熱いまま出しちゃうの?」と聞かれてしまうこともありました。
↑この子はここに来る前に入院していた子でした。
病院で食べやすいように冷ましてもらった、という気持ちを否定してはいけないと思い
「そうだね、それもいいけど暖かいごはんも美味しいでしょ?一緒に食べよう?」と声をかけていました。
それでも「冷めてるほうがいいや、、」なんて言われてしまいましたが、
徐々に暖かいごはんにも慣れて
「美味しい!」とたくさん食べてくれるようになりましたね。
もう少し食事の事もまた書こうと思います。
今日はここまでにして、子どもたちとお散歩に行ってきます。
それではまた☆
↑うちでは、こういうのにも頼っています。子どもたちと食べてますが美味しいですし、栄養バランスを整えてもらえるのでおすすめです☆